おはようございます
熊本市南区良町 K 様邸
昨日の作業は、雨天の為休みを頂きました。
タスペーサー(縁切り工法)の取り付け必要性!
縁切りの重要性なぜ縁切りは必要なのか?
新築時には、屋根材上下かさなり部に隙間があり、雨水の排出、屋根材裏面の通気がある程度できるようになっている。
新築から8年~10年後くらいに、 経年劣化を防ぐために塗装改修することが多いが、その場合において、塗料で屋根材上下かさなり部を密着させてしまうことがあり 、 屋根材の縦突合せ目地部から浸入した雨水が排出できなくなり、屋根材裏面に水分が溜まってしまう。
また、屋根材上下水平方向かさなり部からの毛細管現象も発生させてしまう事がある。
きちんとした縁切り作業がおこなわれていないと、 屋根野地板の腐朽や雨漏りの原因を引き起こす事があります 。
「縁切り」作業をおろそかにすると、屋根材上下かさなり部の塗料でふさがれている箇所を開けてみると、溜まっていた水分が流れ出てくる。
(雨降り二日後) この溜まっていた水分が、屋根下地の腐朽や雨漏りの原因となることが多い。
木造住宅の大敵は「水分」 ・・・従来の工法と比べて
皮スキやカッター等での縁切りでは、塗膜が剥がれてしまう不具合や、屋根材コグチ部が破損し毛細管現象を引き起こす原因になることがあった。
塗装完了後、翌日の縁切りでは、屋根材裏面に入り込んだ塗料が完全に乾いていない場合が多いため、再びかさなり部が密着してしまうことがある。
使用する塗料または時期や天候によっては、二日後でも縁切りができない場合がある。
責任施工が厳しくなる中、家カルテ(建物履歴書)、リフォーム瑕疵保険加入等の視点からも、建物躯体に水分が回り不具合が起こらないように施工することが、最も重要となります。
屋根の構造 と経年劣化
実はシンプル、屋根の構造屋根の構造は、上から屋根材(一次防水)、次に防水シート(二次防水)、野地板と三層構造です。
屋根の施工手順
①下地(野地板)を張る。
②防水シート(ルーフィング)を張る。
③屋根材を下方部から1枚ずつ釘で打付ける。
この打付けた釘の先端が、屋根下地(野地板)を貫通し小屋裏に出てくる。
屋根材の経年劣化と不具合
1.塗膜が劣化し防水性が低下する。
2.もっとも多い劣化現象・・・反り、たわみ
3. 緩やかな屋根勾配(3寸以下)での反り、たわみ現象があると、台風などでかさなり部の隙間から、雨水が浸入することがある。
その為、塗り替え(初めて1回目・2回目)塗装を行った時、上の素材と下の素材に塗料が入り込み接着する事に成ります。
接着部分を切り取るのが、縁切り工法です。
縁切りををしない場合は、毛細管現象で雨風が強いときは、雨水が吸い上がる事がよくあります。(腐食・腐朽などの可能性に繋がります)
日頃から、より良い通気性を確保する為に、タスペーサー(縁切り工法)の取り付けをお勧めいたします。
本日の作業は、外壁:養生の見直し点検と付帯部の施工です。(午後から)
がんばろう熊本!!