おはようございます
熊本市東区長嶺南 N 様邸
昨日の作業は、乾燥の為休みを頂きました。
本日は、タスペーサー(縁切り)についてお話させていただきます。
「縁切り」「タスペーサー」、どちらも聞きなれない言葉かもしれませんが、屋根塗装の話の際この2つの単語は割と良く出てきます。
屋根塗装をご検討中の方は「縁切り」「タスペーサー」の意味を知っておいていただけると打合せの際に話がスムーズに進むと思いますのでご説明します。
縁切りとは・・・薄型化粧スレート屋根(スレート瓦)、商品名で言うとカラーベストやコロニアルの屋根の塗り替え時に必要な作業です。
どういうことをするかと言うと、従来は塗装後の一枚一枚引っ付いた屋根をカッター等で切っていくという地道な作業でした。
※縁切りをする最も大事な理由は雨漏りを防ぐためです。
雨水は・強風時・大雨など想定外の雨が降ったときには構造上屋根材の下にも入り込むものです。
ですから入った雨水をどうやって排出するかが重要です。
縁切りが必要な薄型化粧スレートの屋根材は表面に溝があり、この溝は屋根材の下に雨水が侵入した際に排出します。
しかし屋根塗装をすることでこの溝を塗料でふさいでしまうことがあり、そうすると雨水の逃げ場がなくなるので屋根下地の腐食、ひいては雨漏りに繋がるのです。
※内部結露を防ぐため
結露ができる仕組みをご存じでしょうか?
結露は物質の内側と外側の気温差が生じた際に発生します。
このことを屋根に当てはめて考えます。
建物内の暖かい空気は上昇する性質があり、天井を通して屋根裏まで上昇します。
一方屋根の外側は外気と接しているので日中は熱さに、それ以外の時間は寒さにさらされています。
屋根の内側が温まり、屋根外側が冷える…これにより結露が発生します。
縁切りで屋根に隙間を作らないと屋根裏で内部結露した水分がたまってしまい、中の断熱材や木材を腐らせてしまうのです。
その他にも従来のカッターでの縁切りの問題点をあげると…。
◇屋根塗装の際にせっかく仕上げた塗装を傷つけ、屋根を汚してしまうことがある
◇何百枚もの屋根材に作業をするので手間も時間もかかる
◇時間と手間がかかる=お客様にとってもコストが上がることにつながる
つまり縁切りとは簡単な作業ではないのにリスクがある。
ですから大事な作業であるにもかかわらず見た目の変化がわからないため
省略する業者が存在するのです。
このカッターでの縁切りにおける従来からの問題点を解消したのが「タスペーサー」です。
いいことずくめなので、
従来のカッターの縁切りではなく、
当社では、タスペーサーの挿入で縁切りの工程を行っております。
これはタスペーサーに限った話ではなく、一つ一つの項目に対してなぜそれが必要なのかを、きちんと説明してくれる業者が、信頼できることの第一条件ではないかと思います。
本日の作業は、外壁の中塗り・上塗りと養生撤去・掃除の施工です。
がんばろう熊本!!